7月黎明塾レポート②

 

*國体と天皇

天皇と、この国は切っても切り離せません。

なのに、 天皇のお役目は何か? なぜ、天皇が統べられているのか? などの質問にきちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。

本当の意味を知っている人は少ないけれど、天皇に親しみを感じ、誇りに思い、それが当たり前のことと感じ、受け入れている国民が多いです。

祭りと同じように、天皇制は、知らず知らずのうちに私たちの日常に馴染んでいます。

それは、とても有り難いことです。

しかし、陛下が、ご譲位を決意され、上皇にならせられる今、私たち日本人が、陛下の本当のお気持ち、ご真意をきちんと知らなければならなりません。

*平成28年8月8日

ちょうど一年前、 陛下が皇太子に御位を譲りたい、 譲位したい、と、ご発言されました。

大半の国民は、 もうお歳だしね、 ゆっくりさせてあげたいよね、 など、陛下のお身体のことを案じていました。

その国民の思い(世論)が後押しし、ご譲位という形へ進んでいきました。

*ご譲位と退位

ご譲位と退位 天皇が上皇になられるということは、退位ではありません。

天皇→退位→廃帝

天皇が退位されると、廃帝、廃されるのです。

天皇ではなくなる、ということです。

日本では過去に廃帝をしていないから、退位など存在しないし、あり得ないのです。

天皇→譲位→上皇

天皇は、上皇になられるということは、退位ではなく、ご譲位されるということ。

陛下がご譲位を望まれたのは、 身体がしんどいから。、隠居したい、 ということではありません。

陛下は、引退したかったのではなく、「御位」を譲り、「上皇」におなりになりたかった。ということを、私たちがきちんと理解し、受け取ることが、次の段階へ進むための大切な鍵となります。

*なぜ、8月8日のお発言になったのか。

玉音放送は、70年前の8月15日に放送されましたが、昭和天皇が終戦の気持ちをご決断されたのが、8月8日。

陛下の念いは、尊敬してやまない、父宮、昭和天皇と同じだということ。

陛下には、地球という惑星を未来永劫、平和に、という念いしかありません。

*上皇になられる。

それは、『祈りに専念する』という、陛下の決意表明であります。

では、そもそも天皇とは何か?

上皇になられたのち、何をされるのか?

天皇とは、 祭りの祭祀。 祭りを執り行う人。

天皇とは、私たちに代わって、 祈りを捧げる人。

祀ろう人。

天皇は、自分のためにではなく、大御宝(国民)のために天に祈りを捧げてくださっています。

天変地異を防ぎ、大御宝を幸せにすること、それができなかった時、天皇を退き、上皇になります。

より一層、祈りに身を捧げるために、上皇におなりになられるのです。

陛下がご即位されて、すぐの阪神大震災、阿蘇の噴火、東北大震災など。

陛下は、辛い29年をお過ごしになられました。

自身の念いでは、天変地異を抑えきれなかった。

陛下は、美智子様と共に、被災地を周り、被災者をお慰めしているように見えますが、これは、贖罪です。

陛下は、被災地を訪れ、自分の至らなさを詫びておられるのです。

*陛下の念い

①ご譲位される。
②上皇におなりになる。
③京都にお戻りになる。
④祈りに専念する。

現段階では、②上皇におなりになる、まで思いがとどきました。

この先、一番大切なのは、③京都にお戻りになる。ということ。

日本の都はどこか?

東京に遷都されていないということは、今でも日本の都は京都です。

天皇は、今も東京に長期出張中であるということ。

天皇が上皇になり、お住いになるのは、日本の都である、京都以外にはあり得ません。

陛下が上皇になり、祈りに専念するためには、日本の都である京都でなければならないのです。

今だからこそ、陛下の念いを形にするために、私たちが、天皇とは?上皇とは?ということをきちんと知ることが大切。

そして、陛下のご真意をきちんと受け取ることがとても大切であります。

7月黎明塾レポート①

「夏祭りと水の関係」

私たちは、夏といえば「祭」と、当たり前のように思っています。

日常の暮らしの中に、当たり前にそれがあって、知らず知らずのうちに、生活に馴染んでくれています。

これは、とても有り難いこと。

しかし、大切なのは、「楽しいだけの夏祭り」ではなく、その意味、いわれをきちんと知ること。

意味を知ることによって、今まで繋げてきてくれたご先祖様に感謝できるようになり、そして、次世代へ繋げていくことができるのです。

意味をきちんと知らなければ、祭はなくなっていき、人は、感謝することも忘れていってしまいます。

夏祭りは、水の祭り。

私たちにとって、とても大切な水。

我々が安穏に暮らせる元となる水。

その水を祈りによって、守ってくださっているのが天皇です。

ご先祖様は、自然と向き合い、苦労していたが、それ以上に感謝をしてきました。

物事をきちんと知ることが「感謝」に繋がります。

人間の根本の一番美しい思い、大切なものは「感謝」。

人の人たる所以は「感謝」できる。ということ。

このように、夏祭りは、楽しむだけの行事ではなく、私たちが自然に与えてもらっているものに感謝や祈りをささげているのです。

日本に伝え残っている物事の本当の意味は、もっと深いところにあります。

(黎明会理事長 中山貴英)